HubPLACE

#08 セカンドステップデイ ご報告と、その後の日々。

倉庫に「若い風」が吹いた日。天井の格子と、詰め込まれていく温もり。

11月9日、日曜日。 Fab Shedの歴史に、また一つ、鮮やかな1ページが刻まれました。

この日迎えた『セカンドステップデイ』。 わたしたちのアジトにやってきてくれたのは、なんと、市内の学生さんたち、男女4名。

いつものメンバーに加え、彼らのような若い世代が加わってくれたことで、倉庫の空気は一変しました。 新鮮な驚きの声、真剣な眼差し、そして作業の合間にこぼれる笑い声。 吹き抜けたその「若い風」は、古い倉庫を一気に若返らせてくれたかのようでした。

見上げる先に描かれた、美しい「格子(こうし)」

学生さんたちの力強い手助けもあり、この日の最大のミッションであった「天井下地の組み上げ」は見事に完了しました。

ふと、天井を見上げてみてください。 そこには、縦と横の木材が等間隔に並ぶ、美しい「格子状(こうしじょう)」の幾何学模様が広がっています。

これから天井板(ジプトーン)が張られれば、この格子は全て隠れてしまいます。 けれど、この整然と組まれた格子こそが、これから何十年とFab Shedの「空」を支え続ける、強靭な背骨。 学生さんたちと汗を流して組み上げたこの景色は、見えなくなっても、わたしたちの記憶の中にずっと残り続けるでしょう。

そして平日は、静かに「温もり」を詰めていく

あのお祭りのような週末が過ぎ、倉庫にはまた、平日の静かな時間が流れています。

現在、平日にお手伝いに来てくれる仲間たちの手によって進められているのは、「断熱材」を入れる作業。 先日組み上げたばかりの「格子の隙間」に、ふわふわの断熱材を、一つひとつ丁寧に詰めていくのです。

それはまるで、冬を迎えるアジトに、暖かいセーターを着せてあげるような作業。

「ここは隙間がないように、しっかりと」 「これで冬も暖かく過ごせるね」

派手な音はしません。けれど、タッカーを打つその一回一回が、未来のFab Shedへの「優しさ」となって蓄積されていきます。

次は、いよいよ「仕上げ」へ

若いエネルギーで組み上げられた、強固な「格子」。 そして今、平日の仲間の手で詰め込まれている、断熱材という「温もり」。

最高の「下地」は、もうすぐ整います。 次はいよいよ「サードステップ」。

この場所が、本当の「部屋」になる瞬間まで、あと少し。 アジトづくりは、確かな熱を帯びて進んでいます。

記事をクリップ

追加するグループを選択してください。

登録
キャンセル
ログインしてください
閉じる