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【密着】蒋淵藻塩ができるまで

陸の孤島「蒋淵」には、すべて手作業で藻塩製造している御仁がいるのだが
一体どれほど知られているのだろう??


その名も和馬さん。
通称、和馬さん! ← まんま。笑


60代で藻塩づくりに手を出すまで、潜りに大工仕事に運送業に~…と
たくさんの経験を積んできていて!


私は大の塩好き(というか濃い味好き) なので、移住して以来ひたすら
和馬さんの藻塩を食べ続けてます~p

なんなら出張や帰省時にも持参するほど!笑 ƪ(˘⌣˘)ʃ



さて最近は岩牡蠣の躍進もあって、少ーしずつ蒋淵の名が広まっている(?) と感じつつ、

「まだまだ蒋淵こんなのあるよー!」というのを喧伝すべく
今回は藻塩製造の密着レポートをお届け~٩(๑❛ᴗ❛๑)۶♪

<Step.01> ホンダワラの収穫&通年保管

まずは藻塩の "藻" である『ホンダワラ』を収穫!

このホンダワラは真珠養殖の筏に生えているそうで、3~5月中に1年間使用する分を一気に刈り取るとのこと(!)


なぜこの期間中に採ってしまう??と理由を聞くと、
「1~3月がホンダワラの成長期であり、6月以降は筏の藻が流れていってしまうから」なんですと。


1回 約30kg を5,6回採ってきて、年間で200kgほど消費するというから驚きよねぇ



収穫したホンダワラは、絡みついているゴミや葉っぱなどを丁寧に取り除いた後、しっかり乾燥させて袋で保管していきます!

収穫したホンダワラを天日干し

乾燥後は袋に入れて保管

<Step.02> 海水にホンダワラを浸ける&乾燥 をくり返す

藻塩づくりは1年を通して行っているので、
その都度 必要な量のホンダワラを取り出し、たっぷりの海水に浸し入れます。


1回の海水の量は約120L。果たしてこれが何kgの藻塩に変わるのか...?(Step.05 で答え合わせ)



藻のエキスが浸出したところで一旦引き揚げ、天日に干してホンダワラを乾燥。

それからまた海水に浸けて乾燥して…をくり返し、藻の旨み成分をしっかり抽出していきますよ~っとp

海水に浸して藻の旨みを抽出

一旦乾燥させて、再び浸ける

<Step.03> 藻塩の元となる「かん水」の出来上がり

幾度とない浸け込みの末、海藻エキスをたっぷり含んだ 高塩分濃度の『かん水』が完成!

色味や味を整えるために 使用済みのホンダワラを焼いて出来た灰を混ぜ入れて、
最後にキレイに布で漉したら準備ok ☆〜(ゝ。∂)

ホンダワラ焼き

灰を加えたかん水

ちなみに ここに至るまでの日数は、夏で大体2日~冬は5日程度かかるそう。


乾燥の早い夏は進行早くていいけど 炎天下の作業で汗ダラダラやし、
冬場は乾燥が遅い上に 冷たい浜風が吹きつけて手が かじかむしで、

これを一年中行ってる和馬さんは 修行僧かなんかだろうか。 ←

<Step.04> 釜で煮詰めて水分を飛ばす

いよいよ釜にかん水を流し入れ、焦げ付かないようかき混ぜながら煮詰めていきまーすっᕦ(ò_óˇ)ᕤ


火入れから完成まで約6時間。

途中、火加減を調整したり灰汁を取ったりしながら、
藻塩の結晶が現れるまでじ~っくり煮詰めていくことが大切!とのこと。


なるほど、今後塩づくりをすることは きっとないけども、 ←
なにかの参考に覚えておこうp!

火力を調整

かき混ぜながら灰汁取り

<Step.05> サイズごとに袋詰めして完成

煮詰まった藻塩はまだ水分を含んでいる状態なので、遠心分離機に入れて完全に脱水していきます=3

その結果、元120Lの海水から採れた藻塩は~…


『『 約3.5kg 』』!!


およそ4分の1の藻塩が生成されましたー! ٩( 'ω' )و 

いぇーい!



あとは ふるいにかけて、「細」「中」「粗」のサイズに振り分け& 袋詰めしたら出来上がり!

サイズ毎にふるいにかける

蒋淵SALT [ 粗|中|細 ]

や~ こうやって一連の流れを通して見学してみると、
いつも家にストックしてある蒋淵SALTが 俄然よきモノに感じてきますなぁ( ˘ω˘ )


やっぱり製品が作られる過程を知るって大事!
そのモノへの感謝が湧いてくる!



なお、和馬さんの藻塩は「きさいや広場」や「津島やすらぎの里」などで販売されていますp

蒋淵藻塩の特設サイトも現在準備中なので、公開されたらまたお知らせしていきまーす★٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

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