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~さわやかな風が吹く、みかん農業と玉津の暮らし。

夕日が湾の真ん中に下りていくという絶景ポイントに連れてきて頂きました♪

「ここがうちの一番高いところです!」
生い茂るみかんの木をかき分けて進むと、
気持ちのいい景色に潮風が吹いた。

ここは、宇和島市吉田町法華津(玉津地区)にあるUFO-FARM。
みかん農家の河野雄哉さんとその家族が営む果樹園です。
青くたわわに実っているのは、温州みかんの早生品種。
取材させてもらった8月は「摘果」という果実を剪定する作業が盛んに行われていました

「景色の良いところで作業するっていうのは気持ちいい。」

河野さんがそう教えてくれた意味が、ここに立つとよく分かる。
ひっくりかえりそうな傾斜にはかなりドキドキしたけれど、
きれいな景色と潮風が、心も体もスぅー~~~っと。癒やしてくれます。

美味しさ変わらぬ玉津の温州みかん

吉田町玉津地区は、江戸時代後期から続く名産地。
特にみかん研究所で誕生した「南柑20号」は100年の歴史があります。
それくらい美味しいのが変わらない、この土地と相性バッチリの逸品!
河野さんの園でも、主にこの品種を育てているそうです。

※みかん研究所とは同地区にある愛媛県の果樹研究センター

急傾斜ではどうやって収穫をするの?

実際は、急斜面に張り付くように専用のはしごをかけて行い、高い所も手作業で収穫するとのこと。
なかなかスリリング・・・みなさん勇ましいなあ~。。

さらに運搬用のモノレールも、傾斜でカゴのみかんが落っこちないよう農家ごとに工夫があるそうです。

大変そうなんだけれど、なんだか楽しそうに話してくれます。

最盛期の11月12月は、
宇和島市内や西予市で農業をしている人達に作業の応援をお願いするほどめちゃくちゃ忙しいそうです。

「ここで食べる自分のみかんが一番うまい!」 とニッコリ

やっぱり、現場にお邪魔すると感動することばかりで
日頃食べているみかんへのありがたみが倍増する気持ちになりました。

最近、早生品種が店頭に並びだしましたね。
皮を剥ぐ時の香りと、
さっぱりとした甘さがいいんですよね~

皆さんはもう初モノ食べました?

フレッシュな力で未来につなぐ!

なんと!40才以下の後継者が45名もいるという情報に驚きました。

そんな若手の皆さんや有志が集う玉津柑橘倶楽部という団体があります。
玉津のみかん生産を50年100年と続けていくために発足した会で、これまでの活動は多岐に渡ります。

現在は1年生苗を大きく育て、地区の農家に分配し早期収入を計る事業を行っていて
玉津の産業を支えています。

「話やすい人が近くにいたら、力になると思います」
河野さん自身も、若手(ライバル)が向かいの山で頑張っている姿に、負けてられん!という気持ちになって奮起する事があるそう。

みかん農家に必要なスキルとは?

まっすぐな答えが一つだけ返ってきた。

「大事なのは気持ち!」

その理由は、みかん農家に新規参入する方が使える園地の多くは、急傾斜や離農した土地を使うことになるからです。
「ハードワークな面があり、常に楽しくやれる時ばかりではないから。」とリアルな声を教えてくれました。

移住してみかん農家を初めた仲間もいるといいます。
助け合いの精神が根付く玉津には、経験豊富な人達がいると考えると
同業者の皆さんはとても心強いだろうなと私は思いました。

重機での整備や石拾い・・・みかんが収穫できるまであと何年かかるだろう。

地域が存続していくための整備

玉津では西日本豪雨災害を受け、再編復旧が進められている。

河野さんの園地でも40~45度ある傾斜を25~30度にする大規模な工事が行われており、
体の負担が少ないなだらかな場所や平坦地を増やす整備をしています。

そこには、
将来子供たちがみかん作りをやりたくなるような環境を作りたいという想いがあると言います。

家族の時間がある、豊かな暮らし

河野さんの休日は、子供達の用事がある時などに自由に休むスタイル。

何もなければ山で作業しているという一方、
家族の時間を作ろうと思えば休めるというところが農家の魅力です。と言います。

私にとって一次産業は、いつもなんだか忙しいという印象が強かったですが
河野さんの話を聞いていると”時間は自分の良きように使っているぞ”という感じがして
いいなと思いました。


自社ブランド(UFO-FARM)のみかん箱やシュース瓶には、かわいいロゴや文字が書いてあり、
SNSでは河野さん一家の日常が垣間見えます。

お手伝いをする子供たち。

大切なことは、地域が続いていくこと。

「子供達が帰ってきたくなるような地域づくりをしていきたい」と話す河野さん

無理に後を継いで欲しいという事ではなく、子供たちが将来「手伝いたいな」「やってみたいな」と思えるような環境を準備しておきたいという想いを教えてくれました。

一度一般企業で働いた経験がご自身の中で活きているので、子供達にもまずは社会にでて興味のあることして欲しいと思っているそうです。

その話を聞いて私は、今のここでの暮らしがとっても心豊かなのだなと思いました。



●最後に、移住をお考えの方や、読んで下さった方へメッセージをお願いします

「見て、自分で体験してというのが一番。」

宇和島は、一回来てもらえば気にいるんじゃないかなっていうような空気があると思います。
いろんな業種の人と話すことや、出会いを楽しみにしています。


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今回、取材を受けて下さった河野さん、改めてありがとうございます!

私も、見て、体験させて頂いて本当に良かったです。
「わ~!」「すごい」「きれい」と子供みたいに夢中になっていたように思います。
柑橘についてちょっと詳しくなって誇らしげに友達に話しています。
これからも元気で、美味しいみかん作りを続けて欲しいと思います!


みかん農家のお仕事に興味のある方は、ぜひ河野さんに連絡してみてください

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