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即興ひな祭り!

2月19日から始まった今年の「四万十街道ひなまつり」ですが、終わりが近づいてきました。

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川でつながるって、

ひな人形と言ったらメインの二人と、あとは"ゴニンバヤシ"でしょ? と、得意げに思っていたので、 「え…ひな人形ってこんなキャラ数いたの?」ってなりまし…

会期スタート当初、協力隊の中で
「みんなで何か大きなものとか、作りたいね」
「参加型のなにかとか、いいよね」
という話になり、あれでもないこれでもないと話し合った結果、誰でも簡単に作れる(そして安い!)「折り紙ひな人形」に行きつきました。

「とにかく沢山の折り紙ひな人形を集めて!最後に何かに!しよう!!」

という、ざっくりな決定で勢いよく見切り発車を遂げました。

見切り発車の醍醐味その一 「すぐに壁」

肝心の「どうやって沢山集めるか」という壁にすぐにぶつかりました。

しかも一人が100枚折っても意味がなく、大勢の町民の人に折ってもらいたい。

そうか、回覧版ならもれなく全戸に回るし、そこに折り紙と呼びかけ案内文入れて、あとで回収BOXから集めればいっか、と決まりかけた矢先。

協力隊がいつもお世話になっている地域の方から、目から鱗の提案が。

見切り発車の醍醐味その二 「思いがけず助けられる」

「地区ごとに“サロン”が開催されてるから、直接そこに折り紙もって行って、一緒に折ればいいじゃない。」


確かに!!

それならいろんな地区の人たちと直接触れ合えるし、ぼくらよりよっぽど地域おこし協力隊っぽい発想!

考えてみたら企画者の顔も見えない案内文で折ってもらえるか怪しいし、集まっても折ってくれた顔を浮かべれない。

危ないところを助けられました。


ということで、それからは意気揚々。約ひと月かけて、折り紙片手にあっちこっちのサロンにお邪魔する日々が始まりました。

みんなでひな人形を折るうちに、

「昔、薬屋さんがいつも紙風船くれたわあ」とか、

「小さい頃あんなに折ってたあれ、なんだったっけねー」とか、

自然と話も弾み、

気が付けば途中から「昔懐かし折り紙回顧会」へと趣旨がスライド。

最終的には雛人形そっちのけで、紙風船や鶴や奴さんなどなど、いろんな人のいろんな記憶が詰まった折り紙が集まりました。

(ついには兜まで登場してしまい、「それは端午の節句!」と突っ込まれてました)

そんな和気あいあいとした空気の中、

「実はこれ、最後に何にするか決まってないんですよね」と相談したら「吊るし雛は?」と助言をいただき、

「それならこれも使って」と託された大量のシトラスリボン。(コロナ関連プロジェクト)


ここにきて無事、「折り紙ひな飾りとシトラスリボンの吊るし雛」というゴールが姿を見せました。

いよいよ「吊るし雛」制作へ移ったときには既に800体を超えていた折り紙ひな人形でしたが、その後も勢い止まらず、

「家の折り紙あったから折っといたで~」と続々援軍が到着。

さらには、

「これ昔作ったもんやけど、よかったら一緒に展示して」と地域のおばあちゃんお手製の雛飾りまでが集まり、

それをみた地域の子供たちが「これも作りたい!」と大盛り上がり。

そこで急遽「今度はクリスタルビーズで雛人形を作ってみよう会」まで生まれました。

もとは「四万十街道ひなまつり」が親企画なので、「吊るし雛作り」は子企画。

そこからさらに孫企画(ビーズで作ってみよう)が生まれ、何やらひ孫企画まで生まれそうです。(「ひな人形はちょっと難しかったからビーズアクセサリーを作ってみようの会」)

見切り発車の醍醐味その三 「後付けで全部正解」

見切り発車で始めた割に、ふれあいの中で自然と形となり、そこからさらにスピンオフ企画が生まれていく過程が、とてもグルーヴィでした。

すこし考えればすぐに見える壁も見ないで発車するのが見切り発車なので、すぐに壁にぶつかります。

だけど、壁の前は思いがけない仲間や知恵との合流地点だったりします。
うんうん唸ってウロウロしていれば、何かが現れます。

合流を繰り返すうちに予定になかった疾走感が加わり、小さくまとまっていたかもしれないゴールが大きく姿を見せます。

すべて書いたら長く過ぎるので割愛しましたが、ここに書かれた以上にたくさんの助言や出会いがありました。

振り返ってみれば全部が正解でした。


そんな即興型ひな祭りの結果は、4月11日(日)まで、「せいけ企画accele」で観れるので、近くを立ち寄った際はぜひ見てみてください。(希望の声を受けて4日の終了から延長中です)


参加、協力してくれた地域の方たちへ、ありがとうございました!!

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