東松島市では、お二人の女性のお話をお聞きしました。
平常時の活動をお聞きしてから、発災直後どう動いたか、復興期どのように生きているのか、受講生には「人成り」を感じていただきたいと思いました。
八丸由紀子さん(一般社団法人美守森ジャパン)
震災後、雑木林を市民・支援者・馬とともに開拓。
話はOL時代に遡り、一人のOLが生き物のいのちを慈しみ、殺処分になってしまう馬を牧場もない状態で買うところから始まります。
鍬などを使って手作業で牧場の開墾に着手し、その信念と諦めない心から、共感者を増やして活動。
そして、震災発災。
こどもと馬との出会いから、こどもの心を和らぎ元気になってもらう活動へ。
当時私も名古屋から夜行バスに乗って東松島へ足を運び、多くの方々と一緒にワーキングポニーちゃんとワークしました。
馬は人の心が透けてみえるようです。「素」になれます。
そして、今も新たなチャレンジへ。
マイクの音量調整など、優しく見守ってくださるパートナーの八丸健さんもご一緒に。
山縣嘉恵さん(SAY’S東松島)
山縣さんには、行政と市民との協働について。
行政や地縁的組織を批判ばかりしている”エイエイオー型タイプ”ではなく、地域にしっかりと足をつけ、問題解決のために多様な主体者との連携協力の実践をお話しいただきました。
お話の途中で主語が「私は」に変わった。ご自身の姿勢を話してくださいました。
受講生のみなさんは気づいてくださったでしょうか。自分ができる限界がある。でも、やる。
自ら自律し、対峙ではなく、手をとりあう。
お二人の話は、平常時の活動あってこそです。
さらに、東松島市の石垣さんが八丸牧場に休日にもかかわらず、駆けつけてくださいました。
東松島産のおいしいお弁当の手配から、質問の時のマイク運びから山縣さんのご紹介まで、細かな気配りをしてくださいました。
皆様の基礎自治体にも、このように素敵な職員の方がみえますよ。
八丸由紀子さん、八丸健さん、山縣さん、石垣さん、ありがとうございました。
こども女性ネット東海では、いわゆるレスキュー的な活動を目指しているわけではありません。
いわゆる地縁的組織だけでなく、平時に人の困ったをだれかに頼まれる訳でなく、自ら活動している人が地域にはたくさんみえます。
平常時その想いの目標を同じくして自律的に活動することが、災害発災後、ハード面は震災の爪痕があっても、心の復興へと、「ひと」の想いをつなぎます。
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