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#06 「線」が「立体」になった日。骨格づくりは続く、静かな熱を帯びて。

次の「ハレの日」へ。着々と、アジトは「部屋」の姿を現す。

『ウィィィン…』

あの『ファーストステップ・デイ』という「ハレの日」と、次のみんなが集まる「ハレの日」。 その合間を繋ぐ、地道な「ケの日」の作業。

昨日立てた柱の森に、今日もまた、静かで確かなインパクトドライバーの音が響き渡ります。

柱が「森」になり、空間が「部屋」になる

昨日までが、床に引かれた墨(すみ)の上に、最初の「柱」という“縦の線”を、一本、また一本と立てていく作業だったとしたら。

今日は、その「線」と「線」を、天井の「下地」となる木材で、横に繋いでいく日。

空間に、水平のラインが走り始めた瞬間。 昨日まで一本一本バラバラだった柱が、互いに支え合い、「壁」として、そして「部屋」として、一つの“面”を構成し始めました。 立ち並ぶ柱は、まるで「森」のようです。

「またぐ」から、「くぐる」へ

この感覚は、不思議です。 まだ壁も天井の板もない、骨組みだけの「スケルトン」なのに。 わたしたちは、もうその「部屋」の姿を、はっきりと感じることができます。

「あ、ここを“通り抜ける”と、作業部屋だ」 「この“窓”の向こうは、きっとラウンジになるんだな」

昨日までは床の線を「またいで」いたのが、今日は、柱でできた「入り口」の枠を、確かに「くぐって」います。 昨日まで「広い空間」だった場所が、今日は「いくつかの小さな空間」の集合体になった。

わたしたちが立てた骨格が、この倉庫の「空気の流れ」を、確かに変えたのです。

最高のバトンを、次の週末へ

この静かな「ケの日」の作業は、すべて、次にみんなが集まる、あの天井張りの日のため。

誰もが主役となって、安心して「天井を張る」作業に集中できるように、わたしたちは、その下地(舞台裏)を完璧に組み上げる。

「よし、これで大丈夫だ」 「この下地なら、みんなが乗っても…いや、乗っちゃダメだけど、しっかり天井を支えてくれる」

立ち並ぶ柱の森。見上げる先に組まれた、天井の下地のグリッド。 この美しい「骨格」こそ、次の週末に集まってくれる仲間への、最高のエールであり、バトンです。

さあ、舞台裏は整いました。 あとは、あの「天井を張る」という、メインイベントの幕が上がるのを待つだけです。

古い倉庫の鉄骨に合わせ微調整

天井の骨格

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