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タイチの事業と養殖へのこだわり

私たちは、宇和島市小池で養殖魚の飼育から出荷、販売までを手掛けています。

元は先代がこの地で真珠養殖に取り組んだのをきっかけに、昭和48年から真鯛養殖を開始して、現在は二代目がそれを引き継いでいます。

二代目 徳弘代表

先代は「日本人の誰もに愛される魚を」との思いで真鯛を選んだそうですが、私たちは ”鯛が持つ特別な意味” にも注目しています。

というのも、鯛は昔から「めでたい魚」としてお祝いの席で振る舞われたり、恵比須様が抱える財福の象徴として描かれていたり、
縁起物として重宝される場面が多いと思うのです。

うちでも当然、鯛はお祝い事に欠かせません!

先代の直筆イラスト。仕事着や名刺でも活躍中

こんなにも日本人に馴染みある鯛の価値をもっと高めたいと考えて、私たちは10年以上かけて餌の改良や育成方法の見直しを行い、
ようやく納得のいく今のスタイルにたどり着きました。

タイチのこだわり

魚を養殖するにあたって、私たちは大切にしていることがあります。

それは、「手間を惜しまず愛情を注ぐ」ということ。

この頃は、養殖魚への餌やりは機械で自動化するところも増えてきました。
決まった時間に餌を与えることができて、手間を省けますからね。

しかし、私たちはそこを敢えて手作業にこだわり、餌やりを続けています。

それは、魚のことを想えばこそです。

時間は機械の5倍くらい掛かります。天候に関係なくほぼ毎日のことなので、従業員への負担も少なくないです。

それでも直接餌を与え続けているのは、魚たちの健康状態や育成を確認することができるから。
水温や食いつき具合を見て、餌の量や給餌時間を調整しています。


餌をあげる際には、魚に「おはよう!」と声掛けすることも意識していて、
魚たちも不思議とこれに呼応して近づいてくるようになりました。

やっぱり生き物ですから、愛情が伝わっているんだと感じますね。

エシカルな養殖を目指して

先代の時代は生エサが基本で、イワシやサバなどをカットしたり丸のまま与えてたりしていました。
その代償は大きく、餌の残骸やそれから出た脂で海は汚れ、沿岸の岩にも付着してひどい有り様でした。

しかし今は違います。
餌はすべて固形飼料に変わり、環境にやさしく持続可能な養殖を行っています。

2021年には世界で認められた水産エコラベル「マリン・エコラベル・ジャパン(MEL)」の認証を受け、
餌を天然物に切り替えるなど食の安全性向上にも努めています。

その分コストはかかりますが、作る責任、使う責任を投げ出す訳にはいきませんからね。


次世代へバトンを繋いでいくため、私たちはこれからも地球や人にやさしい養殖に取り組んでいきます。

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