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福島研修3日目

研修3日目、東日本大震災当時から一度も避難せず南相馬市で暮らしているという方から、
「災害は向き合ってみないとなかなか備えられない、災害に向き合っていく大変さを12年経った今でもまだまだ感じている」と、
南相馬市消防・防災センターを案内してもらいながらお話いただきました。

研修室では、

・平成30年現在災害関連死含め1,144名が亡くなったということ
・震災時海岸から1km以上津波が到達しその対策で職員は1週間以上自宅に帰れなかったこと
・まずは自分の身の安全確保、地震が収まってから行動開始すること

など、改めて大切なことを学んだ気がします。

また、相馬広域こころのケアセンターなごみの足立さんからは、

・東日本大震災後実際支援したことを話していただき、困っている人をいかに見つけ出すか?
・今ある資源を有効活用。使えるものは猫でも使う!(実際保健所の保護犬が生きがいになった)
・意外と支援者の方が周囲を頼れず支援してもらうという支援のカタチもある!

ということ等を学びました。

心のケアは災害後12年たった今でもとても大切だと痛感。
参加者からも時間ギリギリまで質問が上がるなど熱心な声が聞け、この研修を開催できて本当によかったと感じました。

午後からは宮城県名取市閖上地区にある“震災復興伝承館”へ行き、保育園やその周りにあったたくさんの家々のジオラマの前で、伝承館の方の話を聞くことができました。

津波から逃げ遅れ954人が亡くなった名取市ですが、閖上保育園では13人の先生方が、56人の園児全員を安全に避難所の小学校まで避難できたそうです。
先生方の素早い判断と行動が生死を分けたんだ!という思いと、改めて過去の災害での教訓が活かされずに亡くなった方々が多くいた事を知り、とても悲しいが入り混じります...

”水の力を体験してみよう!”のコーナーでは、「30cm浸水した想定の水圧のかかったドアを開けることができるか?」「水深30cm道を歩くのと同じ負荷のかかったゲタを履いて歩けるかどうか?」に挑戦し、体験した中高生たちは「無理だぁ~進めない!」と口々に。

この3日間を通して、実際に体験したことは参加者の心に深く刻み込まれたので、家族・職場・学校・友達などそれぞれ5人以上に伝えるというミッションが課題になりました!

今後来るであろう南海トラフ大地震に向けて、平時にもできる事を考えるいいきっかけになったと思います。

参加者の皆さん、大変お疲れ様でした!
講師の皆様も、本当にありがとうございました。

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